シーフ用プロローグ漫画
アンダーフット内部、修練場
「ハッ!ハッ!」
「フゥーッ!!」
「シャッ!!」
「刃にキレがないな・・・」
「まだ心に迷いが多いから、そうさせているのだろう・・。」
「いつかは自分で選択しなければならない時がやってくる。」
「その時は躊躇い無く、この短剣で敵を刺さねばならない。」
「迷ってしまえば・・・きみが命を失ってしまうからだ・・。」
「はい、マスター・・」
ゴホッゴホッ
「マスター・・、咳がなかなか収まりませんね。」
「この前、ノイアペラでもらってきた薬の効果があまりなかったのでしょうか?・・」
「この程度の咳だ・・。大したことではない。」
「それよりも・・」
「きみも年頃になったのだから、行く場所を決めなければならないんじゃないか?」
「ま・・まだ私はお嫁に行くつもりはないので・・・」
(嫁・・・・・)
「メイア女王と元老院のどちらに所属するのか決めなさいという話だ・・・。」
「そ・・それは・・。き・・今日中に決めてお知らせしますね。」
「マスター?・・」
「ウ・・」
「ウ・・ウグッ・・!」
「クッ・・」
「クア!」
「クアアッ!」
「い・・一体!!」
「クッ・・!」
一体・・
どうすれば・・
「おやおや・・躊躇ってはいけないといったはずだぞ・・」
「マ・・」
「マス・・ター・・」
「フフ・・まだまだだな・・」
「ウッ・・」
「アッ・・アアッ・・」
「ウアアアアー!!」
「マスター・・・」
「私はまだ女王なのか元老院なのか・・」
「そのような政治的な事はまだよく分かりません。」
私はもっと世界を調べてみたいです。
どうしてこのような悲劇が起こってしまったのか・・。
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